ぼくのゲーム棚

プレイし終わったゲームの要点を、本当の要点だけに絞って書いておく

『STEINS;GATE』の要点レビュー

STEINS;GATE
発売:5pb.  開発:5pb. × Nitroplus
オリジナル版発売日:2009年10月15日 プレイハード:PS Vita(2013年発売)
プレイ時間:39時間25分(全エンディングコンプ)

f:id:vivid_c5:20160219155510j:plain

●制作側も、主人公も、諦めない、真面目で泣ける物語

なんといっても、このゲームはストーリーが全てだと思います。
(というより、ノベルゲームはストーリーが全てな気もしますが)

序盤からたくさんの伏線を仕込み、しこたま仕込み、
ときには伏線の中にさらに伏線も仕込んでいく。

ストーリーが進んで、たっくさんの伏線をすべて広げ終わった後に、
「さぁ、」と言って、感情有るストーリーと共に、粛々と全ての伏線を回収し始める。

どの伏線回収も無理がなく、毎回あっけにとられる。

すべて広げて、ちゃんと全部たたんでいく、その様相は気持ちがいいくらい。


ストーリーの細部、どこにもごまかしはなく、

「な...あそこでオマエは死んだはずじゃ...」に対して
「主人公だから、実は生きていたんです〜」

みたいな、JRPGによくある興ざめな展開はない。

一つ一つのストーリー展開がちゃんと理不尽で、
でもその理不尽を全部一つ一つ丁寧に、そして真面目に、遊び手を裏切ることなく解決していく。


ただ唯一、Trueエンドのラストシーンだけに、奇跡のような、ご都合主義とも言えてしまう現象がある。
それでも「うわ、結局最後はご都合主義か」とは全く思うことはなく、
それまでのストーリー展開の感情の高まりから、「ここまでやったんだから、もう幸せになってよかった」
と思わせてしまうことに成功していて、逆にそれが言い訳のない感涙のストーリーを構築する、いいスパイスになっていた。